髭男爵の山田ルイ53世著『一発屋芸人列伝』を読んでいます。
テレビや新聞、ネットでもチラホラと話題になっていますが、
新潮45に昨年連載をされていた作品で、
雑誌ジャーナリズム賞の作品賞を受賞した、最近出版された本です。
過去に社会派な事件や告発をテーマにした、
大変有名で硬派なノンフィクション作品が受賞されたこともある賞なのですが、
一発屋、をテーマにしたこちらの作品が作品賞を受賞してしまうという、
それだけ「凄い」という怪作です。
いわゆるタレント本と呼ばれているものと一線を引いているのが、
プロの編集者や文筆家をも唸らせる山田ルイ53世氏の文才です。
レイザーラモンHGやコウメ太夫、テツandトモなど、
世間では一発屋と評されている方々に、
自身も一発屋である山田氏が自らインタビューをして、丁寧に、
そして惨く、一発屋の現状を描いています。
一概に悲哀に満ちたものではなく、
そこから前を向いて生きている人たちの姿勢がきっちりと見えるので、
作品に登場してくる皆さんに思わずエールを送りたくなります。
ユーモラスな文体なので、読み物としてとても面白いので、オススメです。
さて、山田ルイ53世氏の出身地(?)・フランスの偉大な画家のカレンダーをご紹介します。
SG516 フィルム モネ絵画集
https://ractcalendar.jp/item/00602.html
モネカレンダーでおフランス気分を味わってみようやないかーい。